気候変動などの大きな問題で途方にくれている人へ
最近、「気候変動 (Climate Change)」という言葉が「気候危機 (Climate Crisis)」とも言われるようになり、気候変動に対して否定的な人が一部いるものの、99%の科学者が気候変動や地球温暖化は確実に人間のせいで起こっていると言っています。99%です!!
2019年9月には全世界で「グローバル気候マーチ」が行われ、莫大な数の人々がマーチに参加して、政府・企業などに気候変動対策を求めるために声をあげました。
(写真はオーストラリアのメルボルンでのマーチの様子)
その一方で、こんな悲惨な状況を前に、何もできないで立ち尽くしている人、状況から目をそむけている人、無視している人がたくさんいるのも事実です。
でも、本当に時間がないんです!
チャールズ皇太子や著名な科学者が「気候危機を人類が生存可能なレベルにおさえられるかはこの(2020年終わりまでの)18ヵ月にかかっている」と言ったことが、大きくBBCニュースで取り上げられました。
政治レベルでの大きな舵が切られなければ人類の生存が危ういとのこと。
2020年終わりまでには、国連会議などの色々な重要なイベントがあるので、そこで大きな決定がされて、各国が大胆な気候変動対策をしていく必要があります。
この記事の日本語訳を見つけました!
さて、国際レベル、国レベルでも大きな活動をしなければいけないのは、分かったけど、個人がなにかしてもなんも意味ない。。。と思っているあなた!
全然そんなことないんです。めっちゃくちゃ意味があります!!!
こちらのTEDトークが個人レベルでのアプローチとしていいなと思ったのでシェアします。
日本語の字幕もあるので、ぜひ見てみてください。
このTEDトークのスピーカー、ミシェル・ワッカーさんは、作家でもあり、政策アナリストでもあります。
彼女の主張を少しご紹介します。
例えば、自分に直接影響する大きな問題が起こる可能性があるとします。
これに対して、全ての人が全力で対処するでしょうか。
実は、多くの人がその現実から目をそらし、無視している場合が多いのです。
彼女は、目の前にすぐにでも対処すべき問題があっても、何もできない人が多いのは、人間の特徴だと言います。
起こる可能性が高いと分かっているのに無視されている問題を「灰色のサイ」と呼んでいます。
気候変動の問題も「灰色のサイ」です。このサイが大きすぎて、途方に暮れ、一人では何もできないと思って、無視している、何もしない人が多いのではないでしょうか。
目を見開いて現実を直視し、「灰色のサイ」に踏み潰される前に行動する必要があります。
彼女は、その「灰色のサイ」に踏み潰されないようにするための3つのポイントを話しています。
1.行動する時に助けてくれる・支えてくれる人を周りに集める
一人で行動すると、良いリスクを取りたくても、恐くて取りにくくなります。
身近に助けてくれる人がいると、そんな恐怖も小さくなります。
今のネット社会、自分と同じように行動したいと思っている人を見つけるのはそんなに難しくないです。
自分の地域の関連するFacebookグループに参加してみたりしてはどうでしょうか。
また、家族に理解してもらい、支えてもらえるよう話してみませんか。
2.状況を把握して、学ぼうとする
身の回りの問題に進んで目を向けて、計画をたてる人は、良いリスクを積極的に取れるようになります。
3.「灰色のサイ」を自分でコントロールできると信じる
行動を起こさない理由のひとつは、自分が無力だと感じることです。
でも、私たち全員に変化を起こすチャンスがあります。
自分が変わり、周りの人の態度を変えるチャンスもあるんです。
まずは、周りの人と「灰色のサイ」に関して、オープンに対話してみてください。
私は自分が変わると、周りの人が変わり、その周りの人がさらにその周りの人たちを変えることができると信じています!
最後までお読みくださいましてありがとうございます。