地産地消のすすめ。フードマイレージってなに?
皆さん、普段の買い物で、「地産地消」を意識して食べ物を買っていますか。
今回は、地元で採れたもの、作られたものを買うことをおすすめする理由について詳しくお話しようと思います。
こちらの本を参考にして書かせていただいています。より詳細を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
食料自給率って知ってる?
食料自給率とは、私たちが国内で食べる食べ物のうちどのくらいを自分の国の中でまかなっているかという指標です。
農林水産省によると、2018年度の日本の食糧自給率は37%(カロリーベース)だそうです。
※ 生産額ベースだと66%です。
(出典:知ってる?日本の食糧事情)
このグラフからもどんどん日本の食料自給率が下がっているのが分かりますね。
日本は、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどのほかの先進国と比べて、低い食料自給率になっています。
最近の食生活はパンやパスタ、お肉などの洋食が増え、こういった食べ物は輸入されたものが多いんです。
国内で生産されたものより、海外から輸入したもののほうが「フードマイレージ」が高いと言われています。フードマイレージについては、後の項目で詳しく説明します。
食料自給率が低いと、何か問題があるの?
- 食の安心
国内でつくられた食べ物は、安全基準などが国の法律や基準をクリアしているものです。
でも、輸入しているものは、海外の基準にゆだねられているので、不透明感が不安の原因になっています。
- 安全保障
日本が輸入している国が輸出をストップしたら、日本で食糧危機が起こる可能性があるとも言われています。
国内の食べ物の供給が世界情勢に左右されてしまいます。
- 環境問題
食料自給率が低いというのは、海外から食べ物をたくさん輸入しているということです。
輸送にかなりエネルギーが使われていて、環境にもよくないです。
こういった理由から、食料自給率をあげていく必要があります。
フードマイレージとは
飛行機のマイレージは高いほうがうれしいですが、フードマイレージが高いと、地球はあまりうれしくないです。
フードマイレージとは、食料の生産地から食卓までの輸送距離と量を知るための指標です。食べ物を運ぶ時に排出される二酸化炭素に着目しています。
なるべく近くでとれた食品を食べたほうが環境への負担が少なくなるということを見やすくするために作られました。
フードマイレージが高いほど、環境への負担が大きいです。
フードマイレージと環境問題
食べ物を運ぶ距離が遠ければ遠いほど、量が多ければ多いほど、環境への負担は大きいです。
日本は他の先進国と比べても、かなりフードマイレージが高いと言われています。
輸入食品の品目別フードマイレージ比較
(出典:フードマイレージについて)
上の表のように、日本は他の国と比べてもかなりフードマイレージが高いことが分かりますね。
フードマイレージを低くする方法はずばり、
食べ物の生産者から食卓までの距離を短くするです!
そこで、私たち一人ひとりができることとして、「地産地消」があります。
地産地消とは、地元で採れたものを、地元で食べるということです。
地産地消がおすすめな理由は他にもあるんですが、それについては次の項目でご説明します。
地産地消がめちゃくちゃおすすめなワケ
輸送のエネルギーがかなり減る
もちろん、地元のものを地元で消費するので、海外から輸入する場合よりかなり輸送エネルギーは少なくてすみますね。
ポストハーベスト農薬の必要がない
ポストハーベスト農薬とは、野菜などを収穫した後に散布する農薬のことです。
どうして、こんなことが必要かというと、遠い外国に運ぶ時に害虫やカビなどの被害を防ぐために散布しているんです。
小麦、オレンジ、レモンなどたくさんのものにポストハーベスト農薬が使われています。
地元で採れたものを地元に運ぶだけなら、このような農薬は必要がありません。
新鮮な食べ物を食べることができる
輸送時間が短いほど、食品は新鮮なので輸入したものよりも絶対においしいですね!
地元の経済が活性化する
また、地元の農家さんにお金が入るので、地元の地域活性化に繋がります。
地元の人達を応援したくありませんか。
さて、いかがでしたでしょうか。
日本のフードマイレージの状況や、地産地消の大切さについて知っていただけたと思います。
地産地消をすることで、自分自身、地域の経済、環境にとっていいことばかりなんです。
ぜひ、皆さんも今日の買い物から地産地消を意識してみてください。
簡単な説明をYouTubeで話しています。よかったらこちらもご覧ください。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。